「本に囲まれていると落ち着く…」そんな人は、ほっと一息、本に囲まれる贅沢なひとときを過ごすのはいかがでしょうか。
日本国内には、没頭できる本を山ほど用意したホテルや宿があります。
「本のあるお宿」「ブックホテル」など、呼び方は様々です。
そこに泊まる人たちは、それぞれ目にとまった本を手に取って、思いおもいの時間を過ごします。
この記事では、そんな本の置いてある宿やホテルを、雰囲気ごとにわけてご紹介します。
ちょっとそこまで、本を求めて足を運びたいと思う場所が見つかれば嬉しいです。
(トップ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2-2079246/)
趣のある書斎と和風なお部屋が魅力の宿・ホテル
すっと息を吸い込めば、本の香りが心を満たす書斎。
見渡す限りの本に包まれたあとは、ゆったりと和風のお部屋で和みたいという方にオススメのお宿・ホテルをご紹介します。
蓼科親湯温泉:長野
長野県の「蓼科新湯温泉(たてしなしんゆおんせん)」は、3万冊もの蔵書がそろう書斎が心を躍らせるお宿です。
老舗の出版社、「岩波書店」や「みすず書店」をご存知でしょうか?
これら出版社の創業者は長野県出身であることから、この地に本が読めるお宿が用意されました。
この書斎の名前は、「みすゞLounge & Bar」。
バーと一体化したこの書斎では、ドリンクを片手に本に浸ることができる憩いの空間となります。
ゆっくりと読書の時間を楽しんだら、新湯温泉で体を癒しましょう。
蓼科新湯温泉では、自家源泉を引いた露天風呂が楽しめます。思う存分文章を読んだあとは、緑豊かな露天風呂近辺をみて、目を休ませてあげましょう。
蓼科新湯温泉では、和風の他にも洋室・和洋室が用意されていますので、お好みのスタイルでおくつろぎください。
- 住所:長野県茅野市北山蓼科高原4035
- 宿泊料金:7,150円/人〜(※2021年8月時点)
三木屋:兵庫
兵庫県の「城崎温泉」では、「三木屋(みきや)」が独特の雰囲気を放つ宿で、本好きの心をときめかせます。
「三木屋」は文豪の一人、志賀直哉さんが何度も足を運んだお宿です。彼の名作である「城の先にて」は、こちらを舞台に書かれていると言われています。
300年以上の歴史を持つ三木屋の木造建築と、その日本庭園にただよう風情には、文豪の面影が感じられるでしょう。
ラウンジでは250冊以上の本が、本好きたちを迎え入れます。
座り心地の良いソファーに腰をかけ、つい本を読みたくなるようなまったりとした空間が用意されています。
そして本を存分読んだ後には、城崎の温泉や庭園でホッとしたひとときをお過ごしください。
また、志賀直哉が気に入っていた部屋もそのまま残っており、宿泊も可能です。
ぬくもりあふれる木造の建物に、いつもとは違う時間を楽しみに行ってみてはいかがでしょうか。和室の他にも、和洋室が用意されているのでお好みで宿泊ができます。
- 住所:兵庫県富岡市城崎町湯島487
- 宿泊料金:16,500円/人〜(※2021年8月時点)
ノスタルジックなかわいさに心を踊らされる宿・ホテル
和風でも、洋風でもない、ノスタルジックな雰囲気に心がキュンとなる人もいるでしょう。
そんな独特の雰囲気を持つお宿やホテルで、非日常を味わいながら過ごしたい方へおすすめの宿をご紹介します。
B・B・C長湯:大分
大分県の「B・B・C長湯」は、長期で本に囲まれて生活したいと考える人にぴったりな長期滞在施設です。
自分の知らない土地に暮らしながら生活したい人にぴったりな施設には、山岳に関して学べる本が置かれた小さな図書館が用意されています。
白を基調にした部屋は、ノスタルジックな雰囲気が好きな人たちの心をくすぐります。また、本棚が近くにある窓辺の席に座って、静かに本をめくる時間は、まるで普段と違う世界に迷い込んだかのように感じるでしょう。
朝食プランを選べば、毎日ほっこりできる朝食を用意してもらえます。
ただし、お風呂はついていないお宿になるので、近くにある温泉へ足を運んで1日の疲れを癒してください。
長期滞在者向けに、コテージ内にはミニキッチンも用意されています。
部屋は和と洋の良いとこどりをしたようなデザインです。贅沢に光を取り込める部屋で、ベッドにごろりと横たわりながら、ゆっくりと自分の好きな本と向き合う時間を作るのも良いでしょう。
- 住所:大分県竹田市直入町長湯7788-2
- 宿泊料金:5,170円/人〜(※2021年8月時点)
BOOK AND BED TOKYO:東京
東京の池袋駅から徒歩1分の距離には、本とベッドが共有したような空間「BOOK AND BED TOKYO」が多くの読書家の憩いの場となっています。
本棚の中で寝る、という一風変わった発想に、心がときめく人は多いはず。
本棚の中にはベッドが用意され、横たわれる空間が用意されています。
大好きな本を手に取ってベッドに戻ったら、知らぬ間に寝落ちしてしまっていた…。なんて、夢のようなひとときが過ごせるでしょう。
宿泊スタイルは、本棚の中にあるベッドで寝られる「ブックシェルエリア」と、小さなベッドが並びもくもくと本を読み続けられる「バンクエリア」が用意されています。
まるで本屋さんの棚の中に入り込んで、お泊まりしているかのような感覚になれるこちらの宿は、「本の中で眠りにつきたい」という願いを叶えてくれる場所になるでしょう。
- 住所:東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル8階
- 宿泊料金:2,200円/人〜(※2021年8月時点)
とことんスタイリッシュに本を読める宿・ホテル
本を読む人たちのためだけに整えられた、オシャレな環境に浸って読書ができるお宿やホテルをご紹介します。
なぜだか疲れずに、黙々と本の世界に浸ってしまった…なんていう時間を、思う存分楽しんでください。
ランプライト・ブックスホテル:愛知
本好きなら、時間を忘れて本を読ふけてしまったなんて経験も珍しくないでしょう。本を読める環境が24時間完備されていれば、なんとも嬉しいものですよね。
愛知県名古屋市にある、「ランプライト・ブックスカフェ」は、いつでも快適に本が読めるよう、ランプやソファにこだわったホテルになっています。
24時間営業で、いつ行っても読書にぴったりな環境が整っているのが魅了です。
約3000冊以上の書籍から雑誌までが並び、用意されたカフェでは美味しいコーヒーや紅茶、軽食を楽しむこともできます。
シンプルに整ったお部屋にも、ゆったりと読書を楽しめるように数冊の本が用意されています。
全室シャワーのみの設置になっているので、お湯に浸かりたい人は近くの銭湯まで足を運んでくださいね。
読書タイムは、バルコニーの緑で目を癒しながら、無理をしないよう体のバランスを整えましょう。
- 住所: 愛知県名古屋市中区錦1丁目13-18
- 宿泊料金:4,040円/人~(※2021年8月時点)
箱根本箱:神奈川
「本のある暮らし」がコンセプトの施設「箱根本箱」は、客室から館内全体に本が散りばめられた、読書家のためだけのホテルです。
吹き抜けのラウンジに並ぶ本棚には、つい息を飲んでしまうでしょう。
12,000冊もの書物は、新刊から古書まで揃っており、お好みの1冊を見つけたら購入も可能です。
箱根といえば、大涌谷温泉や強羅温泉ではないでしょうか。読書の後には、温泉を楽しむこともできる、心と体が温まるホテルになっています。
マウンテンビューのバルコニーがついたお部屋も用意されており、プライベートバスに浸かりながら贅沢なひとときを過ごせます。
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-491
- 宿泊料金:27,940円/人〜(※2021年8月時点)
本好きのためだけの宿・ホテルに満たされて
本好きじゃなくても憧れてしまうようなお宿やホテルは、全国各地に点在しています。
どこもまた違った雰囲気で、本を思う存分楽しめる環境が整っているのが魅力です。
まずは一つ、お近くの場所に、足を運んでみてはいかがでしょうか。